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2016年12月19日月曜日

「新・所得倍増論」は胡散臭い本ではなかった


先日本屋にて、「なんだこの胡散臭い本は」と思い購入しました(大変失礼ではありますが。。。)、デービッド・アトキンソン さんの「新・所得倍増論」について書きたいと思います。
日本人にとってはとても耳が痛い指摘が多く、刺激的な内容です。
(「新・所得倍増論: こうすれば実現する好況スパイラル」という本もありますが、それとは別です。)

デービッド・アトキンソン氏について


大変失礼ながら、デービッド・アトキンソンさんのことを知らなかったため、簡単に調べてみました。

  • イギリス出身、オックスフォード大学で「日本学」を学ぶ
  • アクセンチュアの前身であるアンダーセン・コンサルティングやソロモン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックスにて金融アナリストとしてご活躍。
  • 現在は、日本の文化財専門家としてコンサルティング業務に携わっている。

生産性の低い国、日本


主な焦点でもある生産性。
こちらの算出式は、GDP / 人口になります。
ざっくり考えれば、国民一人が稼いでいるお金です。
確かによく、日本人は効率が悪い、長時間労働している割には成果が出ていない、と指摘しているものもチラホラあります。
また、この算出式を書き換えれば、GDP = 人口 × 生産性になるため、人口の増減でGDPも変わります。
日本は1億人以上の国民がおり、世界でも上位です。
そりゃあ、世界のGDPランキングでも上位にくるよね、とのことです。

変わらない、変わろうとしない日本人


「ルールだから」、「法律で決まっているから」という言葉を私も使用したことがあります。
筆者としては、これを言い訳に変わることを拒否している、と指摘しています。
私も以前は閉鎖的な業界で働いておりましたが、ペーパーレス化が進む昨今でも、大量の書類に囲まれ、「規則だから」と納得させられたことを覚えております。
確かに、同じような生活は楽です。

なぜ変われないのか?


ここから下は私の考えになります。
考える上で、先日ブログにも書かせていただきました、実行の4つの規律が役立ちました。
ほとんどの方は変わらなきゃ、と思っております。(あくまで仕事に限った話で。私生活まで含めると複雑なので。)
ただ、日常の嵐のような業務に追われ、「組織として考える時間がない」のではないでしょうか?
一人で頑張ったところで、お金もなければ成果も出ず、モチベーションも下がっていきます。
また、アトキンソン氏も「実行の4つの規律」でも同じことが書かれておりましたが、「組織の経営層が変わらない限り、変わらない」とのこと。
ボトムアップが重要だと言われる昨今ですが、それを本気で推し進めるトップの姿勢が重要ということですね

おわりとして


日常の嵐が変われない原因とすれば、「嵐の対応にかかる時間を減らす」「日常業務とは分けて、改善業務の時間を作る」などが考えられます。
どちらにしても 実行の4つの規律で提唱されている方法が有効そうなので、試してみようと思います。
ただ、私自身気をつけようと思っているのは、アトキンソン氏によれば、「世代が変わっても、今までの流れを踏襲しようとする」と指しています(そりゃ楽ですからね)。
今回考えたことを忘れず、かつ実行できるようにブログとして残しておきます。
「新・所得倍増論」は胡散臭い本ではなく、示唆に富んだ本なのでオススメです。

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