今回のドトール会は、イノベーションのDNAについてです。
この著書は、「イノベーションのジレンマ」の著者でもある「クレイトン・クリステンセン」氏のほか、共著者である、ジェフー・ダイアー氏とハル・グレーガーゼン氏が破壊的イノベータについてより豊かな理解を得ようとする、8年にもおよぶ研究をもと書かれた本になります。著書の中にも多くのイノベーティブな起業家や企業が紹介されており、この研究をするにあたって、多くのインタービューを取っていることがわかります。
インタビューと研究から、イノベータには、共通点があるということがわかったそうで、この著書の副題として「破壊的イノベータの5つのスキル」とあるように、本書では、下記の5つのスキルについて、実例を交えながら解説されています。
- 関連づける力
- 質問力
- 観察力
- ネットワーク力
- 実験力
この著書の中では4つの質問の方法について記述されています。
- 「いまどうなのか」の質問をする
- 「なぜこうなった?」の質問をする
- 「なぜなのか?」「なぜ違うのか?」の質問をする
- 「もし〜だったら」の質問をする
- 制約を加える「もし〜だったら」
- 制約を取り除く「もし〜だったら」
私が所属している会社でも、決められたことや、過去の実例に従い、確実に実行できる人はそれなりにいます。ただ、決められたことや過去の習わしに疑問を持って、取り組んでいる人は残念ながら少ないです。つまり、それは、成長、進歩や改善の鈍化の始まりだと思っています。
この「質問」に関連して、私は大きく2つのことに注意をしています。
一つ目は、「今のやり方、あり方に常に質問を投げかける」です。つい、現状がそれなりに回っているとこれでよいと思ってしまいます。しかし、本当にそうだろうか、もっとうまいやり方はないのだろうかと意識的に思うようにしています。成長し続けるためには、毎日何か改善したり、新しい取り組みをし続けなければならないからです。
二つ目は、「他人の指摘や質問に対して、真摯に耳を傾ける」です。実は、これは意外と難しいことです。例えば、会社の運用プロセスを自分が構築し、うまく回っているとします。その自分の構築したプロセスに新しく入社してきた人が、より良い指摘やなぜこんなことをしなくてはならないのか、などの疑問をぶつけてきた場合に自分の成果を否定されていると思い、それを受け入れることができない心理が働いてしまうことがあると思います。たとえ、その指摘や質問が、よりよい成長を促し、よい方向へと変化するチャンスとなるにも関わらずです。(年長者や在籍期間の長い管理職に見られる傾向で、老害と言ってもよいかもしれません。)
最後に、今回の会の締めくくりとして、宇宙に衝撃を与えるまでとはいかないかもしれないが、この本に書かれているとおり、先ずは行動を変えるところから始めようとなりました。その一歩は、はじめは煙たがられることもあるかもしれないが、「現状に異議を唱える」、「質問をする」というイノベーションに取り組む勇気をもっていこうということです。
今回のディスカッションは以上となります。ドトール様へは、920円をお支払いしました。
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