この本を紹介する理由
なにかとニュースに出てくる「イスラーム国」。
エネルギーをほぼ国外に依存している日本にとって、中東の情勢は非常に重要だと思っています。(中東以外の国も重要ではありますが。)
イスラーム国しかり、中東の情勢が悪化すれば、石油の値段にダイレクトに響き、大ニュースです。
まずは今起こっていることを把握するため、こちらの本を選びました。
エネルギーをほぼ国外に依存している日本にとって、中東の情勢は非常に重要だと思っています。(中東以外の国も重要ではありますが。)
イスラーム国しかり、中東の情勢が悪化すれば、石油の値段にダイレクトに響き、大ニュースです。
まずは今起こっていることを把握するため、こちらの本を選びました。
イスラーム教について
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-44.html
私自身もイスラーム教に関してほとんど無知の状態でしたので、簡単に単語レベルでまとめます。
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-44.html
私自身もイスラーム教に関してほとんど無知の状態でしたので、簡単に単語レベルでまとめます。
- 一神教 → キリスト教やユダヤ教と同じ「ヤハウェ」
- アッラー → 「神」という単語のことであり、神様の名前ではない
- コーラン → イスラム教の聖典
- ムハンマド → 預言者
- スンナ派 → ムハンマドの残した慣行(スンナ)を重視している
- シーア派 → ムハンマドの血統を重視している
- 六信五行(ろくしんごぎょう)」 → ムスリムが信じなければならない六つのこと。「六信」とは「神」「天使」「啓典」「預言者」「来世」「天命」。「五行」とは「信仰告白」「礼拝」「断食」「喜捨」「巡礼」の五つ
- 聖戦(ジハード) → これは、イスラム教徒が異教徒と戦うこと。戦うとは布教活動のことであり、別に戦闘に限った話ではない。また、集団義務の原理により、イスラーム教徒の中でも誰かが行えば良い
- 終末論 → 審判の日にアッラーが人を善と悪、天国と地獄に分けてしまう
過激派といわれるグループの行動起源
イスラーム教によって世界は統治された、に代表されるイスラーム教は導く側の存在。
しかし実際は、欧米諸国やロシアの言いなりになっている。 → そんなことは許せない!
また、それを許容しているイスラーム諸国も許せない!
ジハードを理由とし、テロを行っているが、別に個人の義務でなければやらなくて良いのでは?
→ 率先して行うものは神からの務めを果たす崇高な存在となりえる。
しかし実際は、欧米諸国やロシアの言いなりになっている。 → そんなことは許せない!
また、それを許容しているイスラーム諸国も許せない!
ジハードを理由とし、テロを行っているが、別に個人の義務でなければやらなくて良いのでは?
→ 率先して行うものは神からの務めを果たす崇高な存在となりえる。
ニュースなどで使われる略称をこちらに記載します。
- ISIL(アイシル、Islamic State in Iraq and the Levant) → イラク・レバントのイスラム国
- IS(アイエス、Islamic State) → イスラム国
- ISIS (アイシス、Islamic State in Iraq and Syria) → イラク・シリアのイスラム国
イスラーム国の台頭
アラブの春
イスラーム国の台頭を説明する上で、重要な事件として挙げられます。
アラブの春は、2010年から2012年にかけてアラブ諸国にて起こった民主化運動のことです。
これにより中東諸国の統治力が一時的に弱まり、結果としてイスラーム国をはじめとした武装集団が出てきました。
また、アラブの春の特徴として、SNSによる民主化運動の拡散が挙げられます。
下記、Wikipediaのリンクです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E3%81%AE%E6%98%A5
アラブの春は、2010年から2012年にかけてアラブ諸国にて起こった民主化運動のことです。
これにより中東諸国の統治力が一時的に弱まり、結果としてイスラーム国をはじめとした武装集団が出てきました。
また、アラブの春の特徴として、SNSによる民主化運動の拡散が挙げられます。
下記、Wikipediaのリンクです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E3%81%AE%E6%98%A5
カリフ制国家
アラビア語で「後継者」の意味であり、イスラーム国の指導者「バグダーティ」がムハンマドの後継者であることを宣言しました。
自分にはイスラーム共同体の行政を統括し、信徒にイスラームの義務を遵守させる役割があります、と言っているようなものです
(世界の多くのイスラーム教徒からは認められていないようですが。)
これはプロバカンダの一部だとする見方が強いようです。
自分にはイスラーム共同体の行政を統括し、信徒にイスラームの義務を遵守させる役割があります、と言っているようなものです
(世界の多くのイスラーム教徒からは認められていないようですが。)
これはプロバカンダの一部だとする見方が強いようです。
人質交渉
ニュースやインターネットでも話題になる人質交渉ですが、悲惨な結果になることもあります。
倫理的、人道的には許せることではありませんが、宣伝という見方をすると、非常に興味深いようです。
特に顕著なのは斬首映像だそうです。(私もまだ見たことがないため、あくまで本の内容を引用します。)
わざと「そのとき」を外すことで、「ドラマチック」な演出として、多くの人間の目に触れるようにします。
インターネットが普及している現在では、多くの人が見るほど拡散の速度もあがるため、計画された台本ではないかと見られています。
イスラーム国にはプロバカンダ専門の部隊も存在し、その精度が非常に高いと評価されています(斬首映像は極端な行動ですが、宣伝用の雑誌などは仕上がりが良いようです)。
倫理的、人道的には許せることではありませんが、宣伝という見方をすると、非常に興味深いようです。
特に顕著なのは斬首映像だそうです。(私もまだ見たことがないため、あくまで本の内容を引用します。)
わざと「そのとき」を外すことで、「ドラマチック」な演出として、多くの人間の目に触れるようにします。
インターネットが普及している現在では、多くの人が見るほど拡散の速度もあがるため、計画された台本ではないかと見られています。
イスラーム国にはプロバカンダ専門の部隊も存在し、その精度が非常に高いと評価されています(斬首映像は極端な行動ですが、宣伝用の雑誌などは仕上がりが良いようです)。
機関紙「ダービク」
イスラーム国は今後大きな影響力を持つようになるのか?
ここからは議論になります。
プロバカンダがうまいとはいえ、現状(少なくとも私たち一般人が見る範囲では)アル・カイーダとやっていることは変わりないかと思います。
ただし、「イスラーム国」という名前は非常に紛らわしいです。
実際日本でも「イスラーム国」と「イスラム教徒」をごっちゃにし、差別を行う事例があるようです。
http://toyokeizai.net/articles/-/63745
まだまだイスラーム国に対する対処はできていないようなので、今後もニュースには気をつけましょう。
プロバカンダがうまいとはいえ、現状(少なくとも私たち一般人が見る範囲では)アル・カイーダとやっていることは変わりないかと思います。
ただし、「イスラーム国」という名前は非常に紛らわしいです。
実際日本でも「イスラーム国」と「イスラム教徒」をごっちゃにし、差別を行う事例があるようです。
http://toyokeizai.net/articles/-/63745
まだまだイスラーム国に対する対処はできていないようなので、今後もニュースには気をつけましょう。
ちなみに本日のお会計は6人で2080円でした。