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2016年7月13日水曜日

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用



毎週1回、一つの本についての発表とディスカッションを行う会(通称ドトール会)を開いています。
第2回の題材は「ALLIANCE」です。

本書では、シリコンバレーの多くの企業に取り入れらている「アライアンス」という雇用形態について書かれています。

本書で書かれている内容のうちで特に重要に感じたのは
 ・社員にネットワーク情報収集能力を求める
 ・ネットワーク情報収集能力をそだてるには
 ・会社は「卒業生」ネットワークをつくろう
 ・「卒業生」ネットワークの活かすには
の項目です。


ネットワーク情報収集能力を高めると、非公開ではないが有用な情報を得る得ることができます。
また、偶然に重要な人物に出会ったり、予想外のものを発見することもあります(セレンディピティ)
場合によっては、顧客を紹介してもらえるかもしれません。


卒業生ネットワークをつくることで、より客観的で率直な意見をもらえるなどのメリットが会社側にはあります。
このネットワークを作るにあたり、卒業生全員を招待するのか、それとも特定の(選ばれた)人物のみを招待するのか決めなければなりません。
人数の増加に伴い様々な問題が起こりやすくなります(他社への引き抜きが発生したりなど)
また、特定の人物のみを招待した場合、より強固で有力なネットワークを作ることができますが、招待されなかった人物からネガティブな行動を起こされる場合があります。
ただし、そのような人物は初めからネットワークに参加させないほうが良いため、卒業生ネットワークを作る際は、参加させる人物を選定したほうが良いでしょう。


その後、「なぜ日本ではLinkedinが流行らないのか」についての議論後起こりました。
それについては、
【デザイン上の理由】
 ・わかりにくい(登録するとどうなるかわからない)
 ・シンプルすぎる(日本人は自分のやったことをおおっぴらに自慢しない傾向がある)
【心理的な理由】
 ・登録すると転職活動をしていると思われる
 ・仕事探しのサイトにしか思われていない
 ・良い取引をしてくれる相手よりも、好きな相手と仕事をしたい
【国民性による理由】
 ・長期雇用を求める
 ・転職することで履歴書が汚れる
 ・仲の良い相手と仕事をしたい(サークル的、自分がやりやすいから)
などの理由があげられました。


本日のディスカッションは以上です。
最後に本日の会計は¥1,420でした。

2016年7月6日水曜日

ハーバードでいちばん人気の国・日本


 本日は、「ハーバードでいちばん人気の国・日本 (PHP新書)」についてディスカッションを行いました。

 amazonの内容紹介から引用すると、
日本の誇りである「新幹線お掃除劇場」からトヨタのすごさ、世界最古の先物市場・堂島米市場、そして福島第二原発を救った「チーム増田」まで、日本人が想像できないほど、ハーバード大学をいま「日本」が席巻している! 
世界最高峰の学び舎がハーバード大学であることに、異論のある人はいないだろう。だが、そのハーバードでいちばん人気のある国が日本、といわれて信じられるだろうか? その証拠に、ハーバードの学生が毎年主宰する日本ツアー「ジャパントレック」は、100人の定員が数分で埋まってしまうという! 
新興国の成長などに比べて目立たない印象もある日本になぜ、ハーバードは学ぶのか? 本書では、自らもコロンビア大学でMBA(経営学修士)を取得した著者が、ハーバード大学経営大学院の教授20人を直撃取材、その秘密を徹底的に聞き出した。
世界が絶賛した奇跡のマネジメントから「東洋の奇跡」の解明、じつはすごい日本人リーダーまで、彼らの語る「日本の強み」は私たち自身に誇りと自信を与えてくれるだろう。同時にそれはこれから日本が「課題先進国」として、世界でどんな役割を果たしていくべきか、というヒントにもなるはずだ。
ということだそうです。

 この本で紹介されている企業はどんな企業でしょうか?
 トヨタ、ホンダ、JAL、ANA、岩崎弥太郎(三菱)など古くは戦前からある企業ばかりです。
 GREEや楽天などの比較的最近の企業も載っていましたが、そこまで日本の新興企業は話題には挙がっていない節の記述も。。。

 先日、MicrosoftがLinkedInを262億ドルで買収しました
262億ドル(約2兆8000億円)は日本トップクラスの大企業の時価総額と同程度です。
Yahooファイナンス

 たった数年でそんな企業(サービス)ができてしまったことに驚くとともに、日本ではあんまりそんな話を聞かないな、と思います。

 日本はその国民性ゆえ、様々なネガティブな情報があります。
 内向き、出る杭を打つ、長いものに巻かれるetc...

 もちろん、日本人のポジティブな面もたくさんあり、そこが活きている企業もあります。
 本でも紹介されておりましたが、テッセイは素晴らしい事例だと思います。


 ただ、最近日本の製品やサービスが世界を席巻している例は少ないと思います。
世界で通用するような考え、働き方を模索するためにこの会は発足しました。
今後、色々なディスカッションを通し、ここでアウトプットしていきます。


余談ですが、三国志に登場する呂布は一騎当千の武将として知られておりますが、流石に人間。本当に千人も倒したわけではないでしょう。
ただ、大昔の人は栄養不十分から、身長が低かったと聞きます(140 cmくらい)。
そんな中で、200 cmの巨漢が長槍を持って現れたら、大人と小学生、もはや戦いにならないです。
そう考えると呂布が一騎当千だったのはあながち間違いではなかったのかな、と思います。

 本日は5人で5杯のコーヒー(+ パン)を購入したので、

 470円 + 670円 + 440円 + 220円 + 270円 = 2070円

を、ドトールさんにお支払い致しました。